2007年9月12日水曜日

登山靴のミッドソール劣化事故が続出

信濃毎日新聞[信毎web] 登山靴も劣化 底はがれに要注意 北アで事故続出

北ア・表銀座にある燕山(えんざん)荘。修理だけでは追いつかず、5年ほど前から貸し靴を数10足そろえている。今夏も靴底のはがれで毎日数人の修理依頼があり、両足分が丸ごとはがれ落ちるなどで20件以上貸し出した。支配人の井村克彦さん(33)は「年々増えている気がします」。

はがれる主な原因は、底のミッドソール(中間層)に使われるポリウレタン素材の劣化。クッション性が高く安価なため、1990年代後半から多くのメーカーが採用するようになったが、湿気で化学的に分解しやすく、早いもので1年程度、おおむね5年ほどでボロボロになってしまう。

2000年ころからトラブルが報告されるようになり、各メーカーは、5年を目安に買い替えや靴底の張り替えを勧めるが、「今もまだ(突然の破損に)戸惑う人が少なくない」と石塚さん。長野市の登山用品店のスタッフも「普段から履くスニーカーなどに比べ、たまに使う軽登山靴は劣化に気づきにくいのでは」と話す。

燕山荘だけで20件以上あるのだから、同様のトラブルの総数はいったい何件に?かくいう自分も、出かけようとしてトレッキングシューズを引っ張りだしてきたら、べろんとソールがはがれて焦ったことがあります。事前の点検の必要性を痛感しました。