2012年5月6日日曜日

北アルプス遭難死者計8人 全員60~70代 - 信濃毎日新聞


信濃毎日新聞


北アルプス遭難死者計8人 全員60~70代
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 大型連休後半の4日から5日にかけ、北アルプスで中高年の山岳遭難が相次いだ。県内では白馬(しろうま)岳(2932メートル)近くで北九州市の医師らのパーティーの男性6人全員が死亡した他、爺ケ岳(2669メートル)で女性1人が死亡した。岐阜県側の涸沢岳(3110メートル)でも、男女6人のパーティーが遭難し、男性1人が死亡した。


 死亡した男性6人は5日午前8時ごろ、白馬岳北方の三国境近くの尾根上に倒れているのを別の登山者が発見。県警ヘリコプターで収容されたが、全員の死亡が確認された。死因はいずれも低体温症。


 大町署によると、死亡したのはいずれも北九州市在住で開業医の岡崎薫さん(75)、政所(まんどころ)良治さん(78)、三島斎(ひとし)さん(75)、井上義和さん(66)と、獣医師の村井正和さん(63)、自営業の角田重雄さん(63)。


 同署によると、6人は2泊3日の予定で北安曇郡小谷村の栂池高原から3日に入山。4日は白馬岳の白馬山荘に泊まる予定だったが到着せず、連絡が取れなくなっていた。


 4日の白馬岳一帯は午後になって吹雪になり、午後4時には気温は氷点下2度まで下がった。6人は軽装で、風雪をしのぐテントなどはなかったとみられる。


 一方、爺ケ岳では、登山者が5日午前6時50分ごろ、意識を失い倒れている女性を見つけ、近くの山荘を通じて同署に通報。女性は大町市内の病院に搬送されたが、死亡が確認された。同署によると、死亡したのは大阪市の会社員宗和住摩子(そうわすまこ)さん(62)。死因は低体温症とみられる。登山者カードによると、1泊2日の予定で4日に扇沢から入山していた。


 涸沢岳では4日夜、福岡県の男女6人のパーティーが遭難。うち同県大牟田市の無職吉野和記さん(71)が低体温症で死亡した。残る5人は命に別条はない。


 この他、槍沢の1700メートル付近では5日午前7時半ごろ、栃木県佐野市の会社員男性(35)が積雪の登山道で滑って転び、右足の骨を折る重傷。小蓮華山(2766メートル)山頂付近では午前6時ごろ、6人パーティーで登山中だった和歌山県伊都郡の農業男性(64)が尾根から新潟県側へ約1キロ滑落し、顔に軽傷を負った。涸沢から奥穂高岳の登山道ザイテングラード上部(2800メートル付近)では午後2時半ごろ、名古屋市の会社員女性(48)が雪で滑って約150メートル滑落し、頭を切るなどのけが。午後5時ごろには、奥穂高岳を下山中の大阪市の会社員女性(48)が滑落。6日朝から救助を行う。



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