2012年5月6日日曜日

春山一変し猛吹雪、軽装でテントなく…北ア遭難 - 読売新聞


読売新聞


春山一変し猛吹雪、軽装でテントなく…北ア遭難
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 雪が残る春の北アルプスを楽しむ旅は一夜で暗転した――。


 長野県の白馬
しろうま
岳(2932メートル)を目指し遭難した男性6人は氷点下の吹雪の中、シャツの上にジャンパーや雨がっぱを羽織る程度の軽装だった。テントも持っておらず、風雪の中で体温を奪われたとみられる。山岳関係者らは「天候が変わりやすい春山は冬山と同じ装備が必要」と指摘する。


 白馬岳は、例年約30万人が訪れる北アルプスでも、万年雪の「白馬大雪渓」が望める人気コース。6人のように栂池
高原(長野県小谷村)から入山するルートは、スキー場のゴンドラとロープウエーで標高1850メートルまで登れる手軽さから、初心者の姿も多い。ただ、標高2000メートル以上では6月中旬まで雪が降り、天候も急変しやすい。北アルプスでは昨年4~6月に28件の遭難が発生している。


 6人が3日夜に泊まった山小屋「栂池ヒュッテ」付近は4日午前中には晴れ間がのぞき、ほぼ無風。一方、白馬岳山頂の山小屋「白馬山荘」によると、山頂付近は4日昼過ぎから吹雪になり、午後5時頃には風速が20メートルを超え、午後6時には氷点下2・3度を記録した。