山岳遭難救助隊は富士山、南アルプスを管内に抱える静岡中央、富士宮、御殿場の3署と県警本部地域課の20人で構成。訓練は毎年この時期に行っており、今年は4泊5日の日程で笊ケ岳(ざるがたけ、2629メートル)、青薙山(あおなぎやま、2406メートル)など、いずれも標高2000メートル以上の山の尾根を回る。テントに泊まりながら約10キロを踏破し、ザイルや県警ヘリを使った救助訓練、遭難者搬送訓練を行う。
今回初めて行う携帯電話調査は、通話とメール、衛星利用測位システム(GPS)が山で利用できるかどうかを調べる。ドコモ、au、ソフトバンクの大手3社の携帯電話を使用。頂上や鉄塔など目印になる場所約10カ所で、電波状態や機能の使用状況を調べる。通信データは県警のパソコンに記録し、今後の山岳遭難対策に役立てる。
北アルプスより山深い南アルプスでは、是非やってほしい。結果が期待されます。