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富士山雪崩、5合目被害 防護柵や展望台壊れる
静岡新聞社
富士山富士宮口5合目(2400メートル)付近で雪崩が発生し、落石防護柵や展望台などが壊れていることが19日、県富士土木事務所の調査で分かった。県は「7月の山開きまでに修復工事を終え、安全を確保したい」としている。 県内は年明け以降、降水量が増え、富士山降水量が増え、富士山の積雪も例年に比べて多いという。雪崩は気温が上がり始めた4月上旬の雨天で発生したとみられ、レストハウスや駐車場などがあり、登山の起点になる5合目を直撃した。
県によると、登山口のすぐ横に設置した高さ3メートルの落石防護柵が約60メートルにわたって押し倒され、レストハウス上の展望台も手すりなどが壊れた。夏山シーズン中、ガイドや警察官らが詰める富士山総合指導センターも雪崩が出入り口や窓を突き破った。
富士宮口2合目と5合目を結ぶ富士山スカイライン(全長13・0キロ)が開通した1970年以降、雪崩の被害が確認されたのは4回目。県は除雪作業を進めながら、被害状況を詳しく調べる。
富士山スカイラインは予定通り今月下旬に冬期閉鎖を解除する方針で、5合目は被害の大きかった一部区域の通行を規制するという。
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